貴女をお守りします。ずっと、傍で……
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ボカロ小説再掲載。
これが再掲載のラストです。
ものすっごい短いです。はい。
てな訳で、次回からは新作です。
体中が……痛いよ……
ハレルヤ――ああ、ハレルヤ。今オレは何か軟らかいモノの上で寝ております。
……目を開けると、そこは何時も通りの公園のベンチ。で、目を開けて最初に見たのは、うとうとと、舟をこぎ始めている少女の姿。
あー平和だ。なんでオレはこんな所に居るんだろうな……ァ。
「そりゃお前、色々とやりすぎたからだ」
ミクの顔の前に、一人のおっさんの顔が……どわぁ!
「起きたか、少年」
「刑事! えーと、黒田刑事! オレ……」
「ああ、生きてるよ」
……良かったー。マジで。まさか生きているとは思わなかった。それと、ミクが居るって事は、救出に成功したわけか……
「ああ。お前のお陰でな。……全く、嫌でも未来世界の存在を信じなきゃいかんな。あんな離れ技をするとは……」
離れ技? あのディ●ード見たいな剣の事?
「ディ――? まぁいいや。そうだ、その剣の事だ」
あー、もうオレの手には無いけどね。
「そうだな。見事に爆発に巻き込まれて、今頃木っ端微塵だろうな。安心しろ、やっこさんは全員生きているよ。今頃事情聴取だろうな」
「……なんですか、刑事は行かなくていいんですか?」
「オレはお前達の監視だよ。――ま、あの剣の事とか、未来から来たアンドロイドの彼女の事は、俺しか知らん。知ってしまった以上、俺とお前は只の顔見知りじゃなくなったわけだ」
……はぁ。
「何かあったら相談しろよな。ま、その時は昼飯でもおごってくれ」
良い大人が子供に集らないでくださいよ。
「ははは! まぁ良いや。お前達は一応重要参考人だ。ほれ、警察行くぞ! 大丈夫だって、親にゃ言わんよ。もう自分で何でも考えられる年頃だろう?」
はぁ……それよりミクはまだ寝てるとしか……まぁ、オレも寝てるわけだけど。
「若いってのはいいねぇ。先行ってるぞ」
……そうか……オレ今、ミクに膝枕して貰っているのかー。
「……」
取り敢えず、起き上がろう。――それからでも、遅くない。
――これがオレの一生の内で一番体力使った話。
もうこんな非日常的な事は起こらないだろうし、バトル展開も無いだろう。
只、あの剣を使う事は、またありそうだ、と考えつつ……
オレは、何故あの時の記憶が無いのかとか、色々と問題を考える。
起きたばかりのミクは眠たそうにしていたが、直ぐに笑顔を見せた。どうやら解っていないらしい。
それが良いさ。これからは、楽しい日々にしてやるからさ。
もう、自分に嘘をつく事は無い。オレはミクが好きだ。たとえアンドロイドでも……オレは、絶対にミクを離さないから――
to be continued......
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